決めつけず、気負わず、頑張らずにただ乗れ、ジャスト・ライド、自転車本読書

ジャスト・ライド──ラディカルで実践的な自転車入門 (ele-king books)
ジャスト・ライド──ラディカルで実践的な自転車入門 (ele-king books)

ふと目にした紹介されてたのでポチってみた。
どうもここ数年の自転車との付き合い方に悩むところがあったので。

主にロードレーサー、ロードバイクに乗る趣味ライダーに対してのアンチテーゼとして投げかけたこの著書。
著者グラント・ピーターセンは自転車メーカーRivendellの設立者であり、ライターである。
かつては著者もレーサーな走り方をしていたが、
その走り方に疑問を感じ自転車趣味のあり方に疑問を呈する様になって今に至る。

各章の目次は以下の通り。

ライディング、
装備、
安全性、
健康とフィットネス、
アクセサリー、
維持、
専門知識、
ヴェロソフィ(自転車哲学)

IMG_1308.jpg

イントロからアンレーサー(レースをしない人)に対して、
レーサーの真似事をさも当然の如く勧めて来る風潮に、
そしてそれが自転車に乗ることの快適に繋がるのか、
そこに疑問を投げかける。

各章の見開きイラストがまたヘタウマで笑える。
すね毛ぼうぼうでネルシャツにフロントバッグ、太いタイヤ…
これが全てを物語っている。

最近自分も同じ状況になっているので共感してしまう部分に、
「短すぎるライドなんてない」
100km走ろうが、10km走ろうがどっちも走ったであり、
優劣があるわけでは無い。
走って楽しんだもの勝ちである。
◯◯kmしか走れなかった。◯◯kmも走ったでは無く、
楽しく走れた、こそが意味あるライドだ。
イラストにもあるようにビンディングシューズに拘る事も無い。

前半の部分は著者のアンレーサーたるあり方のうんちく、
拘らない拘りで微妙にずれがあるだろう。
万人がレーサーパンツにレーサージャージである必要も無いと。
そこは走り方にもよるんだろうけど。

ぜひ参考にして欲しいのは次の安全性の章か。
全身リフレクティブな格好でも良い、
目立ってなんぼの自転車。
反射材は身を助ける。
その通りで夜走るならぜひ参考にして欲しい。

健康とフィットネス
炭水化物を摂りすぎるなよってちょっと今更感があるが、
クロストレーニングのススメは確かにレーサーに取ってはそうかも。
こっそりタバタトレーニングが紹介されてにやりと。

後半の装備やアクセサリーに付いては若干望んでいた情報ほどじゃないかな。
レーサーじゃないならバッグを利用しようとか、
クランク長とかQファクターとか…ちょっとそこは趣味趣向により過ぎて微妙なところかな。
この辺は経験則に寄る所が大きいかも。

最後にまとめ、自転車哲学について。

自転車対自動車、「クリティカル・マス」
自転車擁護者の心理、
”群集心理はおとなしい人々に最悪の結果をもたらすから、僕は好きじゃない”
大勢の態度が静かに楽しみたい自分には、
そんなに権利を主張しなくてもいいじゃないか、
共存してこその文化、趣味であろうと言う哲学と主張。
まさにその通りで、問題にしたらしたで対立ばかり生み、無かった問題を作り上げてしまう。

そして、
家族や恋人、子供、パートナーとの走り方、乗り方について。
なかなかきれいな解決策は難しいが上手くやろうじゃないかって。

翻訳もので、
横書きなので正直ちょっと読みにくい。
もうちょっと何とかならなかったのかなと言う感想。

著者の言いたい事はだいたい伝わった。
しかしながら著者も著者でレーサーな乗り手を経て、メーカーをやって乗り方を考え、
変えて今に至っているはず。
若い血気盛んなレーサーで初めた自転車乗りも居るし、
年取ってからダイエット目的で初めた自転車乗りも居る。
一辺倒にこれが”乗り方だ!”と決めつけるのは違うし、
それこそジャストじゃない。

こんな自転車の乗り方もありと言えばありかな、
その程度に気楽に構えるのが正しいジャスト・ライドであろう。
自転車が全てじゃあるまいし。



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