強くなる魔法は無い、土井雪広の世界で戦うためのロードバイク・トレーニング、自転車本読書

土井雪広の世界で戦うためのロードバイク・トレーニング
土井雪広の世界で戦うためのロードバイク・トレーニング


土井ちゃんこと、
土井雪広のトレーニング本が出たので読んでみた。
前回はプロロードレースの内情について書かれた本で今回はトレーニング本。

■土井雪広と言う素直なレーサー、敗北のない競技:僕の見たサイク​ルロードレース、自転車本読書

正直個人的にはもうトレーニング本はいいやって言うのが思うところだった。
速くなりたい願望はあるけど、そのための手法を知って努力までしたいかと言うとそれは無理だ。
そこまで競技志向になりたいと思っていない。
しかしパラパラっと見てみてこの本面白いなと思ってしまって読書欲から読んでみる事にした。

どうしてもトレーニング本と言うと教科書的な図やグラフ、理論的に解説されているものが多くて、
いや、もうそれは分かってるからもういいよってなってしまう。
そう言う本は置いといて、この本はやはり土井ちゃん目線の語り口が面白い読み物として良本だった。



1.トレーニングは階段だ

強くなることの表現に階段を1段1段上る事であると表現している。
垂直移動と水平移動を繰り返す事。
強くなるために負荷をかけて上に上昇すること、それを維持すること。
プロならトレーニングとレースを繰り返して階段を上がって行く。
アマチュアでも目標とするレースやイベントを目指して上がって行けるはず。


2,3章ではロードバイクと言う乗り物である機材とポジションについて

機材についてはプロはそもそも選べないわけで、強い選手は何に乗っても強い。
機材:乗り手は2:8っと言う。
むしろ重要なのは乗り手と機材のポジションの方だ。
プロのポジションをまるまる真似ても意味が無い。最近ではその代表格が新城幸也みたいな極端なもの。
サドル高が高くて背を真っ直ぐなポジションは彼の強い体感から理にかなっている。

正しいフォームは普通のフォームであるが、それをぶれなく維持出来るためには強い体幹が必要で、
それを目指すためにトレーニング(乗り込む)しか無い。
プロの選手が違って見えるのは極端に身長が高かったり腕が長かったりして、
見た目上機材側で合わせているだけでポジションは教科書的であると言う事。


4,5章トレーニングとTSS(トレーニング・ストレス・スコア)

やっと本題。トレーニング手法について。
トレーニングやってやろうじゃんって人はここからでも読むといい。
すでにパワーメーターとか使ったりローラー乗ったりしてる人には今さら感のある数値のTSS。
本書でもワンセッションTSS700を基本にトレーニングを組み立てると記している。
日本人大好きFTPの値をまずは知ろう。そこからTSSを100として一つのセッションを700とした、
トレーニング計画を立てて実行して行くだけ。

その中でLSDって必要なの?高負荷なインターバルトレーニングは要るの?と言う話しも出て来る。
本書の中では村山利男のヒルクライムトレーニングの極意にも触れていた。
彼の様に真似すればいいのかと言うと正しくもありそうでも無い。
と言うのはトレーニングのスタート地点は個人個人の力量で違うから。

ほとんど乗っていない人のFTPはそんなに高く無いし、いきなり高負荷の練習が出来るわけが無い。
つまり階段を二段飛ばしは出来無いので下から1段1段上るしか無い。
その中でLSDから順序を追ってトレーニングして行くしか無いと言う訳だ。
LSDでワンセッションこなせたら次は少し負荷をかけてLMDで、徐々に負荷を上げて行く。

誰かの歌にもあるが、”大人の階段のーぼるー”
階段を上るしか上には行けない、魔法のじゅうたんは無いからそれが出来る努力家しか報われない。
それをやってみたい人はやってみよう。ただそれだけだ。


6,7章ロードレースに出る人向け
ロードレースやクリテ、集団でレースを走る人向けの内容。
ほとんど海外で走って来た彼が国内チームに所属して感じた事は、
日本人は他人と意思疎通が下手で少ないとの事。
集団内では常に接触による落車のリスクがある。
プロが速い速度で上手く走れているのは常に意思疎通しているからだと言う。
サイクリングでも重要だけど車線移動するなら動く事を喋って、または手信号を積極的に出そう。
国内のレースではその手の経験が少ないから落車が多いとの事。


自分には余り関係無い事柄が多いトレーニング本だし、
最初は読まなくてもいいかなと思っていたのだが、
やはりこの方の物言いというか語り口が独特で、歯に衣着せぬところが面白かった。
書籍になる事で実際はマイルドにしている部分もあるんだろうけど、
プロからアマまでレースって危険を伴う趣味でもあるし、
上手く土壌が育って欲しいと言う願いが読み取れる。

レースやトレーニングに興味無いわって人も自転車に乗っている人には、
なるほどねと思わせる分かりやすい文章でまとめられているので一読してみると良いだろう。





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