この胸くそ悪い内容の映画の彼女に幸あれ、レーサー/光と影、非自転車本読書

レーサー/光と影 [DVD]
レーサー/光と影 [DVD]

今回はこれ。
自転車レースを題材にした映画ってそんな多くないからちょっと楽しみだった。
映画のあらすじについては以下の記事にて詳しく書かれているので参照のこと。
■「レーサー/光と影」実在の女子チャンピオンの生々しくもスキャンダラスな半生を描いた話題作(シクロワイアード)

と言う事で早速見てみた。

煽り文句にある様に、
自転車レースの話しでありドーピング問題を扱った映画である。
そして実話に基づいた物語であるとのこと。


ロードバイクをローラーに設置した部屋で語らう男女、
主人公のジュヌヴィエーヴ・ジャンソンとコーチJPの楽しい雰囲気が一転、
ドーピング検査官がいきなり訪れる。
やばい、
前のレースでのドーピングがばれない様に何かを点滴しろと命令するコーチ、
注射器が入らない、焦る、ローラーに乗って心拍を上げろと叫ぶ。
何とかコーチのごまかしで最初は検査を免れた。

冒頭からいきなりこれである。


ドーピング検査はイタチごっこで
やはり火のないところに煙は立たない、地元カナダの協会から疑惑が持ち上がってしまう。
記者会見では一貫して否定するが、疑惑の主としてチームメイトからも信頼を失う。
レースライセンスを取り消されてしまい彼女とコーチ二人はライセンス獲得のためにアメリカへ向かう。

そうか、
ここでこの物語を映画とした部分がこれか。
コーチの男と若い女性レーサー、
つまるところそう言う関係だ。

気に入られるためには勝たなければならない、
それは自分の栄光のためであり、彼に見捨てられないためにであり、
その手立てにドーピングと言う手段が加わったわけだ。
発作まで起こして死ぬ可能性まであるのに、
それでも勝つほどの価値が女性レーサーの世界であるのか?
そこには世界で勝つ価値だけでは無くこの男の存在があるからだ。

一時はクリーンな状態で勝つために自分の努力と才能だけでやっていこうとした。
しかし彼女が目にしたのは薬物にまみれた現状。
他の世界の選手もやっていたと言う事実。
やっている事が前提で、そんな世界を生きないと同じ土俵にすら上がれない。

登場するラストのレースでは、
クラシックレースでお馴染みのユイの壁が登場する、フレッシュ・ワロンヌ。
その坂を越えて行くシーンはまさにレーサーで、
女性とは思えない速度で駆け上がって行く。

彼女が得たかったのは、
勝利の美酒に酔う事だったのか、
コーチの愛だったのか。

この映画の肝となるのが、
やはり女性レーサーであるところの彼女の苦悩だ。
男であれば純粋に金、地位、名誉を得たいがためのものだろうが、
この映画の主人公のコーチとの関係がある事が、
ドーピングをやるかやらないかの理由の一つに入って来るところにある。

言葉が悪いが、
見ていてほんと胸くそ悪い。
ひどい男だ。
読後感ならぬ視後感は極めて悪く悲しい。
そんなレースの世界が過去にあった事がとてもとても悲しい。





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