グレートトラバース、日本百名山ひと筆書き、非自転車本読書

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昨年NHKで放送されていた、
グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き
の書籍版を読了。

グレートレースに出場していた選手の、
田中陽希が鹿児島の屋久島、宮之浦岳をスタートして、
北海道、利尻島の利尻山までを人力のみで日本百名山を踏破すると言うとんでも無いチャレンジ。

最初はNHKの取材協力があるしスポンサーも多いから、
サポートも手厚なものなんだろうなあと思って静観しつつテレビを見ていた。

しかし、
よくよく内容を見るとこれがもっと個人的なノーサポートのチャレンジである事を知る。
ちょっと常軌を逸している。
登山だけでも危険厳しいのに、山と山の間の道路も人力、海もカヤックで人力なのだ。

最初のスタート地点での屋久島で出会った学生に書いてもらった
”日本百名山ひと筆書き”
の文字を携えて走り始める。
この挑戦をある意味象徴する最初の出会いからの始まりだった。

このチャレンジでも最初から厳しい状況が記されているが、
登山よりも山と山間の移動も徒歩である事で、それによる疲労で足を痛めている。
自転車だと舗装路ですいすい進めるアスファルトも、徒歩やランではひどい負担になるのだ。
順調に九州を踏破した時で既に故障の前兆が出ている苛酷さだ。
門司から大山までの移動のきつさは地図を眺めればその遠さに驚く。

本書ではその行程を日記の様に綴っているが、
途中でNHK取材班との事にも触れている。
「いつだってちゃんと歩いていますから!」
その叫びは道中しつこいほどに聞かれたんだろう。
いわゆるテレビ番組って編集と構成があって作られた物と言う印象が拭い切れない。
取材班はあくまでドキュメントとして追っているだけ、一切のサポートはしないとして彼を追っている。

そして、
そのテレビ番組としての知名度の高さも彼を苦しめていた。
常念岳で彼を追って大好きなポテチが差し入れされて、
それが印象的にテレビで伝えられてから沢山のポテチを貰う事が続いたと言う。
映像は印象的な部分をより印象的に伝えるので、
そう言う部分は厚すぎる好意になってしまうのだろう。

テレビではその苦悩も凄く印象的に表現されていて、
山頂で待ってくれるファンを重荷に感じて叫ぶシーンが流されていた。
来るのが遅い、待ったと言われたって僕は十分過ぎるくらい頑張ってますよって。
この手のチャレンジがより多く知られると言うのは個人的な物ではなくなる部分が大きくなる、
オリンピック選手みたいなプレッシャーが生まれる弊害と言うか辛い部分も多くなるのが難しい。

それでも彼はこの期待を力に変えて走り上り進んでいく。
期待される事の重圧はどれ程かは本人しか分かり得ないが、
大きなチャレンジ程、それを自分の進む力に変えられるかが成功の秘訣なのだ。

終わりに
道中で訃報を知らせを受けた、挑戦を後押ししてくれたサポート会社の社長への思い、
NHK取材班やファンへの感謝で締めくくられている。

さらに、え?
日本二百名山へのチャレンジが今年も始まると言う。
この男凄すぎる。





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